タムガリの岩絵とは?
たむがりのいわえ
タムガリの岩絵とは、カザフスタン南東部のタムガリ峡谷に残る青銅器時代から近世にかけて刻まれた岩面彫刻群で、ユネスコ世界遺産に登録されています。
タムガリの岩絵(Petroglyphs within the Archaeological Landscape of Tamgaly)は、カザフスタン南東部、アルマティから北西に約170キロメートルの場所にあるタムガリ峡谷に集中する岩面彫刻(ペトログリフ)の遺産です。
この遺跡群には、紀元前2千年紀(青銅器時代)から近世(17〜18世紀)にかけて刻まれた約5000点以上の岩絵が残っています。谷全体が聖地として機能していたと考えられており、崇拝や儀礼の場として長期にわたり利用され続けました。
描かれている図像には以下のような種類があります。
- 太陽神のような頭上に光輪を持つ神格化された人物像
- 牛・馬・鹿・ラクダなどの動物
- 狩猟や農耕・舞踊などの生活場面
- 戦士や騎馬の場面
中でも太陽神のような図像は中央アジアの宗教観を示す貴重な資料とされており、ユーラシア草原地帯の遊牧民文化の精神世界を理解するうえで重要な意義を持っています。周辺には祭祀跡とみられる構造物も発見されています。
2004年にユネスコ世界遺産(文化遺産)に登録され、中央アジアにおける人類の定住と文化の変遷を記録した稀少な遺跡として評価されています。
使い方・例文
「カザフスタンの遺跡調査でタムガリの岩絵を訪れた研究者は、青銅器時代の太陽神像に当時の信仰の痕跡を見出した。」
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