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タッシリ・ナジェールの岩絵とは?

たっしりなじぇーるのいわえ

タッシリ・ナジェールの岩絵とは、アルジェリアサハラ砂漠にある世界遺産の高原地帯に描かれた、数千年前にさかのぼる先史時代の岩絵群のことです。

タッシリ・ナジェールの岩絵(Tassili n'Ajjer)は、アルジェリア南東部のサハラ砂漠に位置するタッシリ・ナジェール国立公園内に残る、先史時代の壁画・岩刻画の総称です。この地域は1982年にユネスコの世界遺産(複合遺産)に登録されており、自然景観と文化価値の両面で評価されています。

岩絵の制作時期は諸説ありますが、およそ1万2千年前から数千年前にかけての長期間にわたると考えられています。サハラ砂漠が現在のような乾燥地帯になる以前、この地域が緑豊かな環境であった時代に描かれたものが多く、当時の動植物相や人々の生活を鮮明に伝えています。

岩絵に描かれた内容は多岐にわたります。

  • ウシ・ゾウ・カバ・ワニなど現在のサハラには生息しない動物
  • 人間の日常生活や儀礼の場面
  • 牧畜・狩猟の様子
  • 正体不明の神秘的な「宇宙人」のような人物像

これらの岩絵は、先史時代の人類の文化・信仰・環境への適応を研究する上で世界的に重要な資料です。また、サハラが「緑のサハラ」と呼ばれた湿潤期の証拠としても、気候変動の研究に活用されています。岩絵の保存状態は比較的良好なものから風化が進んだものまでさまざまで、遺産の保全が国際的な課題となっています。

使い方・例文

タッシリ・ナジェールの岩絵は、先史時代の人類史や古気候の研究文脈で登場します。サハラ砂漠がかつて緑地だったことを示す証拠として、気候変動の授業や考古学の講義でよく取り上げられます。

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