タイムストレッチとは?
たいむ すとれっち
タイムストレッチとは、音声や音楽のピッチを変えずに再生速度だけを変える音声処理技術のことです。
タイムストレッチとは、音声・音楽素材のピッチ(音の高さ)を変えずに再生速度だけを伸縮させるデジタル信号処理技術です。通常、テープを早回しすればピッチも上がりますが、タイムストレッチではその連動を切り離すことができます。
仕組みの基本は、音声データを細かいフレーム(グレイン)に分割し、それらを重複・間引きしながら再構成することです。フェーズボコーダー方式やグラニュラー合成など、複数のアルゴリズムが実用化されており、用途に応じて使い分けられます。フェーズボコーダーは周波数領域で処理するため音楽の和音に強く、グラニュラー方式はアンビエント系サウンドに適しています。
主な用途は以下のとおりです。
- DAWでのBPM合わせ(サンプルをプロジェクトのテンポに揃える)
- 動画編集での台詞・BGMの尺合わせ
- 音楽練習ソフトによるスロー再生
- ライブパフォーマンスでのリアルタイム変速エフェクト
品質はアルゴリズムと伸縮量に依存し、極端に伸ばすと「金属的なアーチファクト」や「フランジャー感」が生じます。現代のDAWやプラグインは高品質なタイムストレッチ機能を標準搭載しており、DTMや映像制作の現場で欠かせない技術となっています。
使い方・例文
DAWにドラムループのサンプルを読み込んだとき、プロジェクトのBPMが異なる場合でもタイムストレッチを適用することで、音程を変えずにテンポをぴったり合わせることができます。
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