ゾロアスターとは?
ぞろあすたー
古代イランに生きたとされる宗教改革者・預言者で、世界最古の一神教的宗教とされるゾロアスター教(拝火教)の開祖です。
ゾロアスター(Zoroaster、アヴェスター語ではザラスシュトラ:Zarathustra)は、古代イラン(現在のイラン・中央アジア周辺)に生きたとされる宗教家・預言者で、ゾロアスター教の開祖です。その生没年については紀元前1500年頃から紀元前600年頃まで諸説あり、正確な時代は確定していません。
ゾロアスターが説いた宗教はアヴェスター語で「マズダー・ヤスナ(賢明なる主への礼拝)」とも呼ばれ、以下のような特徴を持ちます。
- 善悪の二元論:最高神アフラ・マズダー(善の神)と悪の霊アンラ・マンユ(またはアーリマン)との宇宙的対決を中心に据える
- 火の神聖視:火は真実と純粋さの象徴とされ、拝火壇が礼拝の中心となる(「拝火教」の呼称の由来)
- 倫理的な一神教的傾向:善思・善言・善行(フマタ・フフタ・フワルシュタ)を三大戒律とする
- 終末論・来世観:最後の審判・死者の復活・天国と地獄の概念を持つ
ゾロアスター教はアケメネス朝・パルティア・ササン朝ペルシャで国教・主要宗教として栄え、ユダヤ教・キリスト教・イスラム教などアブラハムの宗教の終末論・天使論・善悪二元論に影響を与えたと指摘されています。現在もインドのパールシーやイランの少数派信者によって信仰が続けられています。
使い方・例文
哲学書や比較宗教学の授業で「ニーチェの著作『ツァラトゥストラはかく語りき』の主人公はゾロアスターを下敷きにしている」として言及されたり、古代宗教史の文脈でゾロアスター教の起源を説明する際に登場します。
この用語をシェア
最終更新: