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二元論とは?

にげんろん

二元論とは、世界や物事を根本的に異なる二つの原理や実体によって説明しようとする哲学的立場です。

二元論(にげんろん)とは、存在や現実を互いに還元不可能な二つの根本的原理によって説明する哲学・思想上の立場を指します。一つの原理だけで世界を説明しようとする一元論と対比され、二つの異なる次元や実体が独立して存在すると考えます。

哲学史において最も著名な二元論は、17世紀フランスの哲学者ルネ・デカルトが提唱した心身二元論です。デカルトは「精神(心)」と「物体(身体)」をまったく異なる実体とみなし、思考する精神は空間を占めず、物体は空間を占めるが思考しないと論じました。この考え方は近代西洋哲学の出発点のひとつとなりました。

二元論はさまざまな分野で用いられます。

  • 宗教・倫理:善と悪、光と闇を対立させるゾロアスター教やグノーシス主義の思想
  • 認識論:主観と客観、現象と実在の区別
  • 政治・社会:東西・左右・味方と敵のように世界を二項で捉える見方
  • 言語学・記号論:ソシュールの「シニフィアン(記号表現)」と「シニフィエ(記号内容)」の区別

二元論的な思考は直観的でわかりやすい反面、複雑な現実を単純化しすぎるという批判もあります。現代哲学や科学では、心身問題を二元論ではなく物理主義や機能主義で説明しようとする試みも盛んです。社会的な文脈でも、物事を二項対立で捉えすぎることへの問い直しが続けられています。

使い方・例文

哲学の授業で「心と体は別物か」という議論をするとき、デカルトの心身二元論が引き合いに出されます。また「善か悪か」「敵か味方か」と世界を二分して考える政治的言説を批判する際にも「二元論的な見方だ」という表現が使われます。

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