一元論とは?
いちげんろん
一元論とは、世界の根本的な実在はただ一種類のものからなると主張する哲学的立場で、心と物を統一的に説明しようとします。
一元論(いちげんろん、英語: Monism)は、宇宙や存在の本質的な構成要素は究極的には一つの種類のものに還元できると主張する哲学的立場です。心と体、精神と物質などを根本的に異なる二つの実体とみる二元論(デカルトが代表例)に対立します。
主な類型として、一元論はその「一つのもの」が何であるかによっていくつかに分類されます。
- 物質一元論(唯物論):精神・意識も含むすべてが物質的過程に還元できるとする立場。科学的唯物論もこれに属します。
- 観念一元論(唯心論):すべては精神や意識として捉えられるべきとする立場。バークリーが代表例。
- 中立一元論:心と物の両方は、それ自体は中立な一つの実体の異なる側面とする立場。スピノザの実体論はこれに近いとされます。
哲学史においてスピノザは「神即自然」として唯一の実体が思惟と延長という二つの属性を持つと論じ、影響力ある一元論を展開しました。現代の心の哲学(philosophy of mind)でも、脳と意識の関係を一元論的に説明しようとする試みが続いています。
また宗教的文脈では、すべての存在を神の一側面とみる汎神論や、個人の魂が究極の実在(ブラフマン)と一体とするヴェーダーンタ哲学も一元論的です。
使い方・例文
「一元論的な世界観」という言い方は、心と体・精神と物質を別物とせず、一つの原理で説明しようとする立場を指すときに登場します。
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