ゼノンのパラドックスとは?
ぜのんのぱらどっくす
「パラドックス」の用語まとめを見るゼノンのパラドックスとは、古代ギリシャの哲学者ゼノンが提起した、運動や変化の不可能性を論理的に示すとされる一連の逆説的な命題です。
ゼノンのパラドックスとは、紀元前5世紀ごろに活躍した古代ギリシャの哲学者エレアのゼノンが考案した、運動の実在を否定するための論理的な議論の総称です。師パルメニデスの「存在は一つであり、変化も運動もない」という思想を擁護するために作られたとされています。
最も有名なものが「アキレスと亀のパラドックス」ですが、他にも次のような逆説が含まれます。
- 二分法のパラドックス:ある地点に到達するには、まずその半分の地点に到達しなければならず、さらにその半分……と無限に分割できるため、出発すらできないとする議論。
- 飛ぶ矢のパラドックス:飛んでいる矢は、任意の瞬間には一つの場所に静止しており、静止した状態の連続が「飛ぶ」とはいえないとする議論。
- スタジアムのパラドックス:等速で逆方向に移動する物体の間では、速度の概念が矛盾するとする議論。
現代数学では、無限級数の収束という概念によってこれらの多くは「解消」されますが、哲学的には「無限」「時間」「空間」「連続性」の本質をめぐる議論として今も重要な意義を持ちます。微積分学や集合論の発展にも間接的に寄与した思想的遺産です。
使い方・例文
「1メートル進むには0.5メートルを、0.5メートル進むには0.25メートルを……」と無限に条件が続くため「本当に歩き出せるのか」と問うのが、ゼノンのパラドックスの典型的な提示の仕方です。
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