本文へスキップ

スモルト化とは?

すもるとか

モルト化は、サケ科魚類が川から海へ移行する際に体が海水適応へと変化する生理的プロセスです。

モルト化(英: smoltification)とは、サケ・マス・イワナなどサケ科魚類が、淡水生活から海水生活へ移行する準備として体内に起こる一連の生理的・形態的変化のことです。スモルトとは「銀化した稚魚」を意味し、この変態段階にある個体をスモルトと呼びます。

スモルト化では複数の変化が同時に進みます。体色が銀白色に変わり(銀化)、体型が流線形になります。生理面では、淡水では体液より薄い外部環境から水を保持する浸透圧調節機能が、海水の高塩分環境に対応できるよう切り替わります。具体的には、えらや腎臓でのイオン輸送酵素(Na+/K+-ATPaseなど)の活性が高まり、能動的に塩分を排出できるようになります。

このプロセスは春から初夏にかけての日照時間の増加と水温変化が引き金となり、甲状腺ホルモン・成長ホルモン・コルチゾールなど複数のホルモンが連携して制御しています。スモルト化が完了しないまま降海すると、高い塩分に適応できず死亡するリスクが高まります。

養殖サーモン(大西洋サケなど)の生産では、人工光や水温操作によってスモルト化を意図的に誘導・管理し、海面養殖への移行タイミングを最適化することが重要な技術となっています。

使い方・例文

サーモンの養殖場では、稚魚が適切にスモルト化したことを確認してから海面のいけすへ移し、生残率を高めています。

この用語をシェア

𝕏 でポスト LINE

最終更新:

関連用語