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スペクトル拡散とは?

すぺくとるかくさん

スペクトル拡散とは、送信信号を本来の帯域より広い周波数帯域に意図的に分散させて通信する技術のことです。

スペクトル拡散(Spread Spectrum)とは、送信する信号を元の情報帯域よりもはるかに広い周波数帯域に意図的に広げることで、通信の耐妨害性・秘匿性・耐干渉性を高める技術です。第二次世界大戦時代に軍事通信技術として開発され、その後民間の無線通信にも広く採用されました。

代表的な方式として以下の2種類があります。

  • 直接拡散(DS-SS):送信データに擬似乱数(PN)コードを掛け合わせることで信号帯域を広げる。受信側は同じコードで逆拡散して元の信号を取り出す。CDMA(符号分割多元接続)の基礎技術として携帯電話(第3世代・W-CDMA等)に利用されている。
  • 周波数ホッピング(FH-SS):搬送波周波数を擬似ランダムに次々と切り替える方式。Bluetoothに採用されており、2.4GHz帯を細かく飛び回ることで干渉を回避する。

スペクトル拡散の主な利点は次のとおりです。

  • 妨害電波(ジャミング)への高い耐性。
  • 傍受や盗聴が困難で秘匿性が高い。
  • 他の無線システムへの干渉が少ない低スペクトル密度。
  • 複数ユーザーが同一帯域を同時利用できる多元接続への適性。

GPS、Wi-Fi(IEEE 802.11b)、Bluetoothなど身近な無線技術の多くにスペクトル拡散の考え方が活かされています。

使い方・例文

Bluetoothヘッドフォンが周囲の電子機器と干渉しにくいのは、周波数ホッピング型のスペクトル拡散を使って送信周波数を高速に切り替えているためです。また第3世代携帯電話(3G)のW-CDMAでも直接拡散方式が使われています。

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