スパンドレルとは?
すぱんどれる
スパンドレルとは、アーチや階段・梁などの曲線・斜線によって生じる三角形状の余白空間または部材のことです。
スパンドレル(spandrel)は、建築用語として主に二つの意味で使われます。一つ目は、アーチと、その上方に位置する水平の梁や壁とで囲まれた三角形の空間です。複数のアーチが並ぶ回廊や橋梁では、隣り合うアーチの間にも三角形のスパンドレルが生まれます。
二つ目は、多層建物のカーテンウォール(外壁パネル)において、上階の床から下階の天井にかけての帯状のパネル部分を指します。この部分は窓がなく、断熱や防火のために不透明な仕上げ材が用いられるのが一般的です。
ゴシック建築や古典主義建築では、アーチ間のスパンドレルに彫刻や絵画を施すことで、建物の外観を豊かに装飾しました。一方、現代のオフィスビルや商業施設のガラス張りファサードでは、スパンドレルパネルは設備層を隠し外観を整える実用的な役割を担います。
また、生物学者スティーブン・グールドらは1979年の論文で「建築のスパンドレル」を比喩に用い、自然選択の副産物として生じる形質を論じたことでも知られています。
使い方・例文
ノートルダム大聖堂の正面扉口では、アーチとアーチの間のスパンドレル部分に聖人や天使の彫刻が施されています。
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