スカンソリオプテリクス類とは?
すかんそりおぷてりくするい
スカンソリオプテリクス類とは、中生代ジュラ紀に生息した小型の木登り性恐竜の一群で、鳥類の起源をめぐる進化研究において注目される分類群です。
スカンソリオプテリクス類(Scansoriopterygidae)とは、約1億6000万年前のジュラ紀後期から白亜紀初期にかけて生息していたと考えられる、小型の羽毛恐竜の科です。現在知られる主な属にスカンソリオプテリクス(Scansoriopteryx)、エピデクシプテリクス(Epidexipteryx)、イー・チー(Yi qi)などがあり、主に中国で化石が発見されています。
この一群の最大の特徴は、コウモリのような膜翼(メンブレン翼)を持っていた可能性が示唆されている点です。特にYi qiは棒状の骨(スタイリフォーム骨)と皮膜の痕跡を持つ化石が発見され、鳥類に至る進化とは異なる飛行進化の実験を行っていたと考えられています。
進化上の位置づけについては研究者間で議論があり、以下の点が注目されています。
- 木の上で生活する「樹上性」の特徴(長い指・曲がった爪)を持つ
- 鳥類の直接の祖先ではなく、飛行能力を独自に獲得した傍系グループとみられる
- 恐竜から鳥への進化が単一ではなく複数の経路で試みられた証拠となりうる
スカンソリオプテリクス類は絶滅し子孫を残さなかったと考えられており、鳥類の起源研究において進化の多様な試みを示す傍証として重要な位置を占めています。
使い方・例文
古生物学の論文や恐竜進化の解説書で「翼の起源は複数回独立して生まれた可能性がある」という文脈でスカンソリオプテリクス類が登場します。
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