スエズ運河とは?
すえずうんが
スエズ運河とは、エジプトのシナイ半島西側に位置し、地中海と紅海を結ぶ人工水路で、ヨーロッパとアジアを結ぶ海上交通の要衝です。
スエズ運河はエジプト北東部のスエズ地峡を縦断し、地中海側のポートサイドから紅海側のスエズ湾まで延びる全長約193キロメートルの人工運河です。フランス人外交官フェルディナン・ド・レセップスの主導によって建設が進められ、1869年に開通しました。
それ以前、ヨーロッパとアジアを船で結ぶには南アフリカの喜望峰を回る長大な航路を通らなければならず、スエズ運河の開通によって航路が大幅に短縮されました。たとえばロンドンからムンバイへの距離は喜望峰経由に比べて約7000キロメートル以上短くなります。
運河の管理権をめぐっては歴史的な争いが繰り返されました。1956年にエジプトのナセル大統領が運河を国有化したことでスエズ危機が勃発し、国際政治に大きな影響を与えました。現在はエジプト政府が管理・運営し、通航料は国家の重要な収入源となっています。2021年には大型コンテナ船「エバーギブン」が座礁して運河が一時封鎖され、グローバルなサプライチェーンへの影響が世界規模で注目されました。
現在も年間数万隻の船舶が通航し、石油・天然ガス・コンテナ貨物など世界貿易の約12〜15%がこの運河を経由すると言われています。
使い方・例文
「スエズ運河を通過することで、欧州からアジアへの輸送日数が大幅に短縮される」のように、国際物流や地政学を語る文脈で頻繁に使われます。
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