ジクロロメタンとは?
じくろろめたん
ジクロロメタンとは、メタンの水素2つを塩素に置換した有機溶媒で、強い溶解力と低沸点を持つ塩素系化合物です。
ジクロロメタン(DCM:Dichloromethane、塩化メチレンとも)は、化学式CH₂Cl₂で表される塩素系有機溶媒です。無色透明の液体で、沸点は約40℃と低く、特有の甘みを帯びた臭気を持ちます。水にはほとんど溶けませんが、多くの有機化合物をよく溶かすため幅広い用途に使われてきました。
ジクロロメタンの主な用途は以下のとおりです:
- 化学実験・合成:有機合成の反応溶媒、抽出溶媒として広く使用されます
- 塗料・接着剤の剥離剤:塗膜やコーティングを効果的に溶解・除去します
- 食品工業:カフェインレスコーヒーの製造過程(デカフェ)における抽出溶媒として使われていました
- 医薬品・樹脂製造:各種化合物の製造工程の溶媒として使用されます
ジクロロメタンは吸入毒性があり、体内で一酸化炭素に代謝されて血中カルボキシヘモグロビン濃度を上昇させることが知られています。密閉空間での使用により急性中毒(頭痛・めまい・意識障害)が起こるリスクがあり、職業曝露による死亡事故も報告されています。欧米では特定用途での使用規制が強まっており、日本でも作業環境管理が義務付けられている物質です。
発がん性については動物実験での陽性データがありますが、ヒトへの評価は検討段階にあります。
使い方・例文
有機化学実験の文脈で「反応後の水層と有機層を分離するため、ジクロロメタンで抽出操作を行った」のように使われます。
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