ジエチルエーテルとは?
じえちるえーてる
ジエチルエーテルとは、エタノール2分子が脱水縮合してできる無色の揮発性液体で、有機溶媒や麻酔薬の歴史的先駆けとして知られる化合物です。
ジエチルエーテル(英: diethyl ether)は、化学式 C₂H₅−O−C₂H₅ で表されるエーテル化合物の代表例です。慣用名では単に「エーテル」と呼ばれることも多く、無色透明・独特の甘い臭いを持つ揮発性の液体です。沸点は約34℃と非常に低く、常温でも容易に蒸発します。
- 有機溶媒:油脂・樹脂・アルカロイドなどをよく溶かすため、実験室での抽出・分離操作に広く使われる
- 麻酔薬:19世紀中頃から全身麻酔薬として使用された歴史を持つ(現在は安全性の高い薬剤に置き換えられている)
- 反応溶媒:グリニャール反応など有機合成の反応媒体として用いられる
一方で、ジエチルエーテルには重大な危険性もあります。引火点が約−45℃と極めて低く、空気との混合気は爆発性を持ちます。また、長期保存中に空気酸化によって爆発性の過酸化物が生成する点にも注意が必要です。さらに、蒸気を吸入すると麻酔作用が現れるため、取り扱いには換気設備のある実験室で防護具を着用することが必須です。有機化学の教育・研究の場では基本的な試薬として登場しますが、その取り扱いには厳格な安全管理が求められます。
使い方・例文
有機化学の実験でカフェインを紅茶から抽出する際、ジエチルエーテルを用いて水層と有機層に分離し、カフェインを有機層に溶け込ませて回収する操作がよく行われます。
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