シーシュポスとは?
しーしゅぽす
シーシュポスとは、ギリシャ神話に登場するコリントスの王で、神々を欺いた罰として巨岩を山頂へ押し上げ続ける永遠の苦役を科された人物です。
シーシュポスはギリシャ神話に登場するコリントスの建国王であり、狡猾さと知恵において人間のなかで随一とされた人物です。彼は生前、死の神タナトスを鎖で縛って死を一時的に世界から追放したり、冥界の王ハデスを欺いて一度死んだ後に地上へ舞い戻ったりと、神々の意志に幾度も逆らいました。
その罰として、シーシュポスは冥界において大きな岩を急斜面の山頂まで押し上げるよう命じられました。しかし岩は山頂に届く寸前に必ず転がり落ち、彼は永遠にその作業を繰り返し続けなければなりません。この終わりのない無益な労働こそが、神への反逆に対する永罰として与えられたものです。
シーシュポスの神話は、近代哲学・文学においても重要な象徴として受け継がれています。特にフランスの作家アルベール・カミュは著作『シーシュポスの神話』(1942年)において、この神話を不条理哲学の核心として論じました。カミュは、意味のない反復に直面しながらも岩を押し続けるシーシュポスを幸福な存在として捉え、不条理な世界に反抗し続ける人間の姿勢の象徴として描きました。
今日では「シーシュポス的」という表現が、報われることのない徒労な努力や終わりのない繰り返しを指す比喩として広く用いられています。
使い方・例文
「どれだけ改善しても問題が尽きない、シーシュポス的な作業だ」のように、終わりなき徒労や無益な反復作業を表す場面で使われます。
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