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不条理とは?

ふじょうり

不条理とは、理性や道理では説明できない理不尽さ・矛盾を指す概念で、特に実存主義哲学では人間の根本的な境遇を表す言葉として使われます。

不条理(ふじょうり)とは、広義には「道理に合わないこと・理不尽なこと」を意味しますが、哲学的な文脈では、人間が意味を求める本能と、意味を与えてくれない世界との間の根本的な矛盾・断絶を指す概念として深く論じられてきました。

哲学における不条理の概念を確立したのは、フランスの作家・哲学者アルベール・カミュです。彼は著作『シーシュポスの神話』(1942年)の中で、「人間は意味を求めるが、世界は沈黙している。この対立こそが不条理だ」と論じました。カミュはこの不条理に対して絶望でも盲目的な信仰でもなく、反抗(revolt)を選ぶべきだと主張しました。

不条理を扱ったテーマは文学・演劇にも広がりました。サミュエル・ベケットの『ゴドーを待ちながら』に代表される不条理演劇(Theatre of the Absurd)は、意味のない繰り返しや断絶した対話を通じて人間存在の滑稽さと哀愁を描きます。

日常語としての不条理は「理不尽なルール」「説明のつかない不幸」といった文脈で使われ、哲学的な含意とは区別されることもあります。いずれにせよ、この言葉は人間が合理性・秩序・意味を求める存在であることを前提とした問いかけを内包しています。

使い方・例文

「なぜ真面目に働く人が報われず、理不尽な出来事ばかりが続くのか」という問いに答えが見つからないとき、その状況を「不条理だ」と表現します。

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