実存主義とは?
じつぞんしゅぎ
実存主義とは、人間が本質より先に実存する(まず存在してから意味を作る)と考え、個人の自由と責任を根本に置く哲学思想です。
実存主義(じつぞんしゅぎ、英語: Existentialism)は、19世紀後半から20世紀にかけて欧州で展開された哲学・文学運動です。本質(あらかじめ決まった目的や本性)が存在に先立つという伝統的な見方を覆し、「実存は本質に先立つ」という命題を核心に据えます。人は生まれた時点では何者でもなく、自らの選択と行為によって自分を作り上げるという考え方です。
代表的な思想家として、キルケゴールが先駆けとなり、ニーチェが「神は死んだ」として価値の根拠を問い直しました。20世紀にはハイデガーが「現存在」の分析を、サルトルが「実存は本質に先立つ」命題を定式化し、ボーヴォワールがジェンダー論との融合を図りました。カミュは「不条理」をテーマに実存主義に隣接する思想を展開しています。
実存主義が強調する概念は以下の通りです。
- 自由:人間は選択から逃れられず、常に選ぶ自由を持つ
- 責任:その選択の結果はすべて自分に帰属する
- 不安:無限の可能性と責任からくる根源的な感情
- 他者:「他者の眼差し」が自己意識を構成する
第二次世界大戦後のフランスで特に広まり、文学・演劇・芸術に深い影響を与えました。現代のカウンセリングや組織論にも実存主義の視点が取り入れられています。
使い方・例文
「実存主義的な選択」とは、社会の規範や他者の期待ではなく、自分自身の価値観に基づいて決断することを指します。サルトルの小説や戯曲が代表的な表現の場です。
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