サルトルとは?
さるとる
サルトルとは、20世紀フランスを代表する哲学者・作家で、「実存は本質に先立つ」という命題で知られる実存主義の旗手です。
ジャン=ポール・サルトル(1905〜1980年)は、フランスの哲学者・作家・批評家です。実存主義の代表的な思想家として世界的に知られ、20世紀の思想・文学・政治に多大な影響を与えました。
サルトルの哲学の核心は「実存は本質に先立つ」という命題にあります。これは、人間はあらかじめ定められた本質(目的や役割)を持たずに生まれ、自らの選択と行為によって自分の本質を作り上げていくという考え方です。つまり人間は「自由の刑に処されている」存在であり、自己の在り方に対して全面的な責任を負うとされます。
主な著作には以下のものがあります。
- 「存在と無」(1943年)— 実存主義の主著。意識と存在の関係を詳細に論じた哲学書
- 「実存主義とは何か」(1945年)— 実存主義を一般向けに解説した講演録
- 「嘔吐」(1938年)— 実存的な疎外感を描いた小説
- 「弁証法的理性批判」(1960年)— マルクス主義と実存主義を統合しようとした後期の主著
サルトルは哲学活動のみならず、政治的な発言や社会参加(アンガージュマン)でも知られ、アルジェリア独立運動支持やベトナム戦争批判など積極的に意見を表明しました。1964年にノーベル文学賞を授与されましたが、「いかなる制度的名誉も受け入れない」という信念から辞退したことでも有名です。生涯のパートナーであったシモーヌ・ド・ボーヴォワールとの関係も、自由な愛の形として語り継がれています。
使い方・例文
「サルトルの『実存は本質に先立つ』という言葉は、人間の自由と責任を問い直す哲学の出発点として現代でも引用されます。」
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