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タナトスとは?

たなとす

タナトスとは、ギリシャ神話における「死」の擬人神で、穏やかな死を司る神格として眠りの神ヒュプノスと双子とされています。

タナトス(Thanatos)はギリシャ神話において「死」そのものを擬人化した神格で、その名前はギリシャ語で「死」を意味します。夜の女神ニュクスを母とし、眠りの神ヒュプノスと双子として生まれたとされています。

タナトスは暴力的な死を司るケレス複数形:ケレス)とは区別され、老衰や病などによる穏やかで自然な死を体現する神として位置づけられます。ヘシオドスの『神統記』では「心に鉄を持ち情け知らずの神」として描かれていますが、古代の壺絵などでは若い翼を持つ青年として、兄弟ヒュプノスとともに死者を運ぶ穏やかな姿で表現されることが多いです。

最も有名なエピソードはシシュポスとの関わりです。シシュポスは機知によってタナトスを鎖で縛り上げ、その間は世界から死が消えたとされています。後にアレスが解放し、シシュポスは地獄に送られました。

現代においては、精神分析学者ジークムント・フロイトが「タナトス(死の本能)」と「エロス(生の本能)」という概念対を提唱したことで、心理学・哲学の文脈でも広く使われる概念となっています。生と死の対立を象徴するシンボルとして文学・芸術・学術にわたり影響を与えています。

使い方・例文

心理学の文脈で「タナトス」という言葉が使われる場合、フロイトの提唱した「死への衝動・自己破壊衝動」を指します。ゲームや小説では死神的な役割のキャラクターとして登場します。

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