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エロスとは?

えろす

愛・性愛・生命への欲動を表すギリシャ神話由来の概念で、哲学・文学・心理学など幅広い分野で用いられます。

エロス(Eros)は、もともと古代ギリシャ神話における愛の神の名前です。翼を持つ少年の姿で描かれ、黄金の矢で射られた者に愛を、鉛の矢で射られた者に嫌悪を与えるとされました。ローマ神話のクピド(キューピッド)に相当します。

哲学的文脈では、プラトンが対話篇『饗宴』においてエロスを「美しいものへの希求」と位置づけ、肉体的な美への愛から始まり、精神的な美・知識・真理へと昇華していく「プラトニック・ラブ」の概念を展開しました。これはエロスを単なる性的欲望ではなく、より高いものへ向かう魂の運動として捉えるものです。

20世紀に入るとジークムント・フロイトが精神分析の概念として「エロス」を再定義しました。フロイトはエロスを生の本能・性的エネルギー(リビドー)全般を包括する概念とし、破壊・死への本能「タナトス」と対立するものとして位置づけました。

現代では文学・芸術・映画などの文脈で「官能的・性的な魅力や表現」を指す語として広く使われています。また哲学的・比喩的には「生命力」「創造への衝動」を表す言葉としても用いられます。

使い方・例文

美術批評でルネサンス絵画の官能的な表現を「エロスの要素が強い作品」と評したり、哲学の授業でプラトンの愛の段階論を「エロスの昇華」として解説したりする場面で登場します。

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