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シナプス間隙とは?

しなぷすかんげき

シナプス間隙とは、ニューロン同士が信号を受け渡しするシナプスにおいて、2つの細胞膜の間にある幅約20〜40ナノメートルの微小な隙間のことです。

シナプス間隙(synaptic cleft)とは、神経細胞ニューロン)の軸索末端(シナプス前膜)と、次の細胞のシナプス後膜との間に存在する細胞外の微細な空間を指します。その幅はおよそ20〜40ナノメートルと極めて狭く、電子顕微鏡でなければ観察できません。

神経信号の伝達において、シナプス間隙は決定的な役割を果たします。シナプス前膜側の神経終末に電気的な活動電位が到達すると、シナプス小胞が膜と融合し、神経伝達物質(ドーパミン・セロトニン・グルタミン酸・アセチルコリンなど)がシナプス間隙に放出されます。放出された伝達物質は間隙内を拡散してシナプス後膜上の受容体に結合し、後シナプス側に新たな電気シグナルを引き起こします。

伝達後に余った神経伝達物質は、再取り込み(リアップテイク)や酵素による分解によってすみやかに除去されます。この仕組みにより、信号の強さや持続時間が精密に調節されます。多くの抗うつ薬(SSRI等)はこの再取り込みを阻害することでシナプス間隙内の伝達物質濃度を高め、気分や行動に影響を与えます。

シナプス間隙の構造と機能は、記憶・学習・感情・運動制御など、脳のあらゆる高次機能の基盤となっており、神経科学や精神医学・薬理学の中心的な研究対象です。

使い方・例文

「抗うつ薬はシナプス間隙内のセロトニン濃度を高めることで気分を改善する」のように、薬理学や神経科学の文脈で頻繁に登場します。

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