シナプス小胞とは?
しなぷすしょうほう
シナプス小胞とは、神経細胞の末端に存在する小さな袋状の構造体で、神経伝達物質を蓄えて次の細胞へ信号を伝達する役割を担います。
シナプス小胞とは、神経細胞(ニューロン)の軸索末端(シナプス前終末)に多数存在する直径数十ナノメートルの球状の膜構造体です。内部にはアセチルコリン・ドーパミン・セロトニン・グルタミン酸などの神経伝達物質が高濃度で蓄えられています。
シナプス小胞の働きは神経信号の伝達に不可欠です。そのプロセスは次のように進みます。
- 神経細胞に電気信号(活動電位)が伝わりシナプス前終末に到達する
- 電位依存性カルシウムチャネルが開き、カルシウムイオンが流入する
- カルシウム流入をきっかけにシナプス小胞が細胞膜と融合する(エキソサイトーシス)
- 神経伝達物質がシナプス間隙(シナプスの隙間)へ放出される
- 放出された神経伝達物質が次の神経細胞や筋細胞の受容体と結合し、信号が伝わる
放出後、神経伝達物質は分解・再取り込みされ、シナプス小胞は再形成(リサイクル)されます。多くの向精神薬や神経系に作用する薬は、このシナプス小胞の放出や再取り込みの過程に介入することで効果を発揮します。シナプス小胞の機能障害はパーキンソン病やうつ病など多くの神経疾患と関連しています。
使い方・例文
「シナプス小胞からドーパミンが放出されることで、報酬や快楽に関わる脳の信号伝達が行われる。」というように、神経・脳科学の説明で使われます。
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