シナノキ科とは?
しなのきか
シナノキ科は、世界に広く分布する双子葉植物の科で、日本のシナノキをはじめ多くの有用樹木を含む植物群です。
シナノキ科(学名:Tiliaceae、現在はアオイ科に統合されることが多い)は、主に温帯から熱帯にかけて広く分布する双子葉植物の一群です。かつては独立した科として扱われていましたが、近年のAPG分類体系(被子植物の新しい分類)ではアオイ科に統合されています。
代表的な植物には、日本各地の山地に自生するシナノキ(Tilia japonica)があります。シナノキは夏に芳香のある小さな白い花を多数咲かせ、ミツバチの重要な蜜源植物として知られています。材質は軽くて加工しやすく、木彫りや家具・楽器(琵琶の胴など)に古くから利用されてきました。また、樹皮の繊維はかつてロープや布の材料として活用されていました。
主な特徴は以下の通りです。
- 葉は互生で、ハート形に近い形をするものが多い
- 花は小さく5枚の花弁をもち、総状または散房状に集まって咲く
- 果実は小さな堅果または液果で、包葉と呼ばれる翼状の苞葉がつくものが多い
- 木本(樹木)が中心で、温帯に多い
欧州のセイヨウシナノキ(Tilia×europaea)は街路樹として親しまれ、その花はリンデンフラワーティーとして利用されます。シナノキ科の植物は生態系においても重要な役割を担っており、蜜源・木材・繊維など人間との関わりが深い科です。
使い方・例文
植物図鑑や理科の授業で「シナノキ科」という分類が登場するほか、養蜂家がシナノキの開花時期に蜂蜜を採取する場面でも取り上げられます。
この用語をシェア
最終更新: