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サリチル酸とは?

さりちるさん

植物が病原体などのストレスに応答して産生する防衛ホルモンであり、医薬品や日用品の原料としても広く利用される有機酸です。

サリチル酸(英: salicylic acid、化学式 C₇H₆O₃)は、ヒドロキ安息香酸の一種であり、植物界では防衛シグナル物質として重要な役割を果たすフェノール系有機酸です。もともとヤナギ(Salix属)の樹皮から発見・命名されました。

植物における主な機能は以下の通りです。

  • 全身獲得抵抗性(SAR)の誘導:病原体に感染した部位でサリチル酸が蓄積し、シグナルとして植物全体に広がり、他の部位も抵抗性を高める「免疫記憶」を形成する
  • PR(病原性関連)タンパク質の合成促進:病原菌・ウイルスに対する防衛タンパク質の発現を誘導する
  • 植物ホルモンネットワークの調節:ジャスモン酸やエチレンといった他のホルモンと拮抗・協調して防衛応答を調整する

医薬・日用品分野でも広く利用されており、アスピリン(アセチルサリチル酸)の前駆体として知られるほか、にきび治療や角質除去の成分(スキンケア製品)、除草剤の成分としても用いられます。農業分野ではサリチル酸の噴霧によって作物の病害抵抗性を高める試みも研究されています。

使い方・例文

トマトが灰色カビ病菌に感染すると、感染部位でサリチル酸が大量に産生され、そのシグナルが茎を通じて未感染の葉にも伝わり、植物全体の抵抗力が高まります。

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