コリアンテスとは?
こりあんてす
コリアンテスとは、中南米の熱帯雨林に自生するラン科の着生ランで、バケツ状に変形した唇弁に液体をためてハチを誘い込む独特の送粉戦略で知られます。
コリアンテス(Coryanthes)は、ラン科コリアンテス属に属する着生ランの仲間で、中南米の熱帯雨林に分布しています。英語では「バケツオーキッド(Bucket Orchid)」と呼ばれており、その名のとおり花の唇弁(リップ)がバケツ状に変形し、中に花から分泌される液体をためる構造を持っています。
この特異な花の構造は、特定のオスハチ(ユグロッサ族のハチ)を送粉者として誘い込むために高度に進化したものです。ハチは液体に含まれる香り物質に引き寄せられ、バケツ部分に滑り落ちると自力では出られず、出口となる狭いトンネルを通り抜ける際に花粉塊が体に付着します。この精巧な仕組みはラン科植物の中でも特に巧妙な共進化の例として知られています。
花は大型で、黄・白・赤・斑模様など種によってさまざまで、強い芳香を放つものが多いです。着生植物として樹木の枝や幹に根を張り、垂れ下がる花茎に数輪の花を咲かせます。栽培難度はやや高く、高温多湿と明るい遮光環境が必要で、ランの研究者や上級愛好家に人気があります。
使い方・例文
熱帯植物の研究施設や大型植物園の温室で、バケツ状の唇弁に液体をたたえたコリアンテスの花が展示される際、送粉の仕組みを解説したパネルとともに紹介されることがあります。
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