コムネノス朝のアレクシオス1世とは?
あれくしおすいっせい
コムネノス朝のアレクシオス1世は、11〜12世紀の東ローマ帝国皇帝で、混乱する帝国を建て直し、第一回十字軍を迎えた卓越した政治家・軍人です。
アレクシオス1世コムネノス(1048〜1118年)は、東ローマ(ビザンツ)帝国のコムネノス朝を開いた皇帝で、1081年から1118年まで在位しました。1071年のマンジケルトの戦いでセルジューク朝に大敗した後の混乱期に登場し、傾きかけた帝国を立て直した名君として高く評価されています。
アレクシオスはクーデターによって帝位を奪取した後、内外の危機に次々と対処しました。ノルマン人のドゥラキウム侵攻、ペチェネグ族の脅威、セルジューク朝の圧迫など複数の敵と戦い、巧みな外交・軍事・財政改革によって帝国の版図と権威を回復しました。プロノイア制度(土地授与制)の活用により軍事力を再編し、貴族との関係を安定させました。
アレクシオスの治世で最も歴史的に重要な出来事は第一回十字軍(1096〜1099年)との関わりです。彼はセルジューク朝対策のためにローマ教皇に傭兵援助を求めましたが、予想を超える大軍の十字軍が訪れる事態となりました。十字軍諸侯と折衝しながら小アジアの旧領一部を回復しましたが、アンティオキアなどを巡る約束の解釈をめぐる対立は後の東西関係の火種ともなりました。
娘アンナ・コムネネが著した「アレクシアス」は、アレクシオスの治世を記録した重要な史料であり、中世ビザンツ文学の傑作としても名高いです。
使い方・例文
十字軍や東ローマ帝国史を学ぶ場面では、第一回十字軍を迎えた皇帝としてアレクシオス1世が必ず取り上げられます。
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