コナラ林とは?
こならりん
コナラ林とは、落葉広葉樹のコナラが優占する雑木林のことで、日本の里山景観を代表する植生です。
コナラ林とは、ブナ科コナラ属の落葉広葉樹・コナラ(学名:Quercus serrata)が主体となって形成される雑木林のことです。日本では丘陵地から低山帯にかけて広く分布し、里山の典型的な植生として親しまれています。
コナラ林の多くは、かつて農村が薪炭材(まきすみざい)や農業用資材を得るために人の手で管理されてきた「二次林」です。15〜20年周期で樹木を根元から伐採する「萌芽更新」によって維持され、伐採後の切り株から多数の若芽が出て再び林を形成します。この管理サイクルによって、明るく開放的な林床環境が保たれてきました。
コナラ林には多様な生き物が生息します。
- 昆虫:カブトムシ・クワガタムシ・カミキリムシなど、樹液に集まる種が多い
- 植物:スミレ類・キンポウゲ・ヤマユリなど林床植物が豊富
- 鳥類:アオゲラ・コゲラなどキツツキ類が営巣
- 哺乳類:タヌキ・キツネなどの生息地にもなる
近年は農村の過疎化・燃料の近代化により管理放棄が進み、常緑樹の侵入によってコナラ林が暗い林に変わる「遷移」が問題となっています。また、ナラ枯れ(ブナ科樹木萎凋病)の蔓延によって大量のコナラが枯死する被害も各地で深刻化しています。里山の保全活動として、ボランティアによる伐採・下草刈りなどが各地で行われています。
使い方・例文
秋になると、コナラ林でどんぐり拾いや紅葉狩りが楽しめます。子どもの理科の授業でも、コナラ林は季節ごとの植生変化や生き物観察の場として身近な存在です。
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