コイサン諸語とは?
こいさんしょご
コイサン諸語とは、アフリカ南部の狩猟採集民コイコイ人やサン人が話す、クリック音(吸着音)を特徴とする複数の言語群の総称です。
コイサン諸語(Khoisan languages)は、アフリカ南部(ナミビア・ボツワナ・南アフリカなど)に住むコイコイ人・サン人(ブッシュマン)などが話す言語群の総称です。ただし「コイサン」は遺伝的・系統的に単一の語族ではなく、地理的・文化的なまとまりとして便宜的に使われてきた呼称です。
コイサン諸語の最大の特徴は、クリック音(吸着音)を子音として体系的に使用することです。舌や唇を使って口内で陰圧を生じさせ、特徴的なクリック音を出します。クリック音はいくつかの種類があり、歯、歯茎、硬口蓋、軟口蓋などの場所で発音が異なります。
言語学的にはいくつかの別々の語族が含まれると考えられています。
- コエ語族(コイコイ語など)
- トゥウ語族(!Xóõ語など)
- クウィ語族
- タア語族
話者人口は少なく、多くの言語が消滅の危機に瀕しています。コイサン諸語の話者集団は、遺伝学的研究から現生人類の中で最も古い系統の一つとされており、言語・人類学両面で重要な研究対象です。クリック音を持つ言語は他にもタンザニアのハッザ語などがありますが、これらとの系統関係は不明な点が多いです。
使い方・例文
ドキュメンタリー映画などで「カラハリ砂漠のブッシュマン」が独特のクリック音を交えた言葉を話す場面を見たことがある方も多いかもしれませんが、それがコイサン諸語の一例です。
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