ゲッソとは?
げっそ
ゲッソとは、絵画制作において画布や木板に塗る下地材のことで、絵具の定着を良くし発色を美しく仕上げるための白色の下塗り剤です。
ゲッソ(gesso)はイタリア語で「石膏」を意味する言葉で、絵画制作における下地材(グラウンド)の総称として広く使われています。キャンバスや木パネルなどの支持体に塗布することで、表面を均一に整え、その上に描く絵具の吸収性・定着性・発色を向上させる役割を果たします。
歴史的なゲッソは、焼石膏(硫酸カルシウム)や胡粉(炭酸カルシウム)を動物性膠(にかわ)で溶いたものが主流でした。中世ヨーロッパのテンペラ画や金箔装飾(金地画)において、木板に何層にも重ねて塗り研磨する「ゲッソ・グロッソ(粗塗り)」と「ゲッソ・ソッティーレ(仕上げ塗り)」の技法が確立されました。
現代では用途によって以下のように分類されます。
- 伝統的なゲッソ:石膏+膠ベース。木板に適するが柔軟性が低くひび割れしやすい
- アクリルゲッソ:アクリル樹脂ベース。キャンバスにも使え乾燥が速く扱いやすい
- カラードゲッソ:黒や有色のゲッソで暗調の表現に使われる
ゲッソを丁寧に塗り重ねることで、作品の耐久性や表面の質感を大きく左右します。プロフェッショナルな画家からアマチュアまで幅広く使用される基本的な画材の一つです。
使い方・例文
油絵を始める前にキャンバスにアクリルゲッソを2〜3層塗り重ねておくと、油絵具の発色が格段に良くなり、キャンバス地への油の浸透も防げます。
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