グレートアトラクターとは?
ぐれーとあとらくたー
グレートアトラクターとは、宇宙の大規模構造において、銀河超銀河団を含む広大な領域全体を引き寄せている巨大な重力異常源です。
グレートアトラクターとは、局所宇宙において数億光年規模の領域にわたる巨大な重力の「引力源」のことです。我々の天の川銀河を含む局所銀河群、おとめ座超銀河団など、広大な銀河集団が一方向に向かって移動していることが観測から明らかになっており、その「引っ張り元」として特定された天体構造がグレートアトラクターです。
グレートアトラクターはケンタウルス座の方向(銀河座標でいうといわゆる「ゾーン・オブ・アボイダンス」付近)に存在するとされ、地球から約2〜3億光年の距離にあると推定されています。自分たちが向かっている方向でもあるため、宇宙膨張を差し引いた残留速度(奇妙速度)の解析から存在が推定されました。
グレートアトラクターの実体はアトラクター全体の質量集中であり、シャプレー超銀河団(地球から約6億5000万光年)がその大部分を担っている可能性も指摘されています。銀河面の塵・ガスがこの方向の可視光観測を妨げているため、X線・電波・赤外線観測によって徐々に内部構造が解明されてきました。
グレートアトラクターの研究は、宇宙の大規模構造・暗黒物質の分布・宇宙膨張の理解に深く関わっており、現代宇宙論の重要なテーマの一つです。
使い方・例文
天文学のニュースで「天の川銀河が数百万年後に向かっていく方向」として取り上げられる巨大な重力の集中域が、グレートアトラクターです。
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