グリオとは?
ぐりお
グリオとは、西アフリカの伝統社会において口承で歴史・系譜・音楽を伝える語り部・音楽家の総称であり、「生き字引」とも称される文化の守護者です。
グリオ(Griot)は、西アフリカのセネガル・ガンビア・マリ・ギニアなどのマンデ系民族を中心とした社会で、長い歴史を持つ口承詩人・音楽家・系譜語り部の総称です。現地ではジェリ(Jeli)やジャリ(Jali)とも呼ばれます。
グリオの役割は多岐にわたります。
- 歴史の保存:王族・貴族の系譜や部族の歴史を暗記し、次世代へと語り継ぐ「生きた図書館」の機能を担う
- 音楽の演奏:コラ(弦楽器)やバラフォン(木琴)などを演奏し、歌と語りを組み合わせたパフォーマンスを行う
- 式典での役割:結婚式・葬儀・成人式など重要な儀礼で歌や言葉によって場を盛り上げ、社会的な絆を強める
- 調停と外交:集落間の紛争調停や交渉の場でも仲介役を担うことがある
グリオは世襲制の職業であることが多く、特定の家系が代々その役割を継承します。カースト制度に近い社会的位置づけを持ち、グリオ同士が結婚するケースが一般的です。歴史的にはマリ帝国などの宮廷に仕え、権力者の庇護を受けました。
現代では、グリオの伝統はアフリカン・ポップス(マンデ音楽)やヒップホップとも融合し、国際的に注目されています。ユネスコもこの口承文化の保護に取り組んでいます。
使い方・例文
セネガルのミュージシャン、ユッスー・ンドゥールはグリオの伝統を現代音楽に取り入れた代表的なアーティストとして世界的に知られています。
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