グランド・カデンツァとは?
ぐらんどかでんつぁ
グランド・カデンツァとは、協奏曲などで独奏楽器が管弦楽の伴奏なしに演奏する大規模な即興的な独奏部分のことです。
グランド・カデンツァ(Grand Cadenza)とは、主に協奏曲において独奏楽器(ピアノ・ヴァイオリンなど)が管弦楽の伴奏を止めて単独で演奏する、大規模な独奏パッセージのことです。「カデンツァ」はイタリア語で「終止」を意味し、楽章の終結部や重要な節目に置かれることが多いです。
カデンツァの起源は18世紀のバロック・古典派時代にさかのぼります。当初は演奏者が即興で演奏する慣習でしたが、古典派以降は作曲家が楽譜に記譜した「書かれたカデンツァ」が一般的になりました。「グランド」とつく場合は、特に規模が大きく技術的に複雑な独奏部分を指し、楽章全体の中でもハイライトとなる場面に位置します。
グランド・カデンツァの主な特徴は次のとおりです。
- 管弦楽が完全に沈黙し、独奏楽器のみで演奏される
- 楽曲の主要な主題を発展・変奏しながら高度な技巧を披露する
- テンポ・強弱を演奏者が自由に解釈できる部分が多い
- 協奏曲の第一楽章末近くに置かれることが多い
著名な例としては、ベートーヴェンのピアノ協奏曲第5番「皇帝」や、ブラームスのヴァイオリン協奏曲のカデンツァが知られています。後世の演奏家が既存曲のカデンツァを新たに書き下ろす例もあり、同じ協奏曲でも演奏者によってカデンツァが異なるという聴き比べの楽しみがあります。
使い方・例文
「ピアノ協奏曲の第一楽章で、オーケストラが止まり独奏ピアノが華やかなグランド・カデンツァを演奏した」のように、コンサートの感想や楽曲解説で使われます。
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