カデンツァとは?
かでんつぁ
カデンツァとは、主に協奏曲の独奏者が技巧を披露するために演奏する即興的・装飾的な独奏パッセージのことです。
カデンツァ(Cadenza)は、クラシック音楽の協奏曲などで見られる独奏者(ソリスト)のための見せ場のパッセージです。通常は楽曲の終盤、オーケストラが静止または和音を保持している間に、独奏者が技術と表現力を存分に発揮します。
カデンツァの歴史的起源はバロック時代の即興演奏にさかのぼります。当初は演奏者が楽譜の骨格を基に自由に即興演奏するものでしたが、古典派時代になるとモーツァルトやベートーヴェンが自ら書き下ろしたカデンツァが残されるようになり、後の演奏者が使い回す慣例も生まれました。現代ではロマン派以降の作曲家が楽譜に明記したカデンツァが主流となっています。
カデンツァの音楽的役割には以下のものがあります。
- 独奏者の卓越した演奏技術の披露
- 楽曲のテーマや動機を展開・変奏する
- 聴衆をクライマックスへと導く橋渡し
- 演奏者の個性と解釈の表現
カデンツァの長さや内容は曲によって異なり、数小節程度のものから数分に及ぶ大規模なものまでさまざまです。また、著名な作品には複数の演奏家が独自のカデンツァを書いており、演奏解釈の違いを楽しめる点も魅力のひとつです。
使い方・例文
モーツァルトやベートーヴェンのピアノ協奏曲では、第1楽章の終盤にカデンツァが設けられており、ソリストが技巧を凝らした演奏を披露する場面が有名です。
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