クロツラヘラサギとは?
くろつらへらさぎ
クロツラヘラサギとは、ヘラのように平たく先端が広がった特徴的なくちばしを持つ、絶滅危惧種に指定された大型の渡り鳥のことです。
クロツラヘラサギ(黒面箆鷺、学名 Platalea minor)は、コウノトリ目トキ科に属する大型の水鳥です。全長約74cmで、白い羽毛と黒い顔・くちばしが特徴的。くちばしはヘラ(spatula)状に先端が広がっており、水中で左右に振って小魚・エビ・カニなどを捕らえます。
クロツラヘラサギは世界的な希少種であり、その保全状況には特に注目が集まっています。
- 世界の生息数は数千羽程度と推定されており、IUCNレッドリストで絶滅危惧種(EN)に指定されている
- 繁殖地は主に朝鮮半島〜中国東北部の無人島
- 越冬地は台湾・香港・ベトナム・日本(九州南部・沖縄など)
- 日本では鹿児島県の出水平野や沖縄県・熊本県で越冬個体が観察される
生息数は長年にわたって減少しましたが、各国の保護活動・繁殖地の整備・越冬地の保全によって近年は緩やかな回復傾向が見られます。毎年行われる「クロツラヘラサギ国際一斉センサス」によって生息数が継続的に追跡されています。
野鳥愛好家だけでなく自然保護団体にとっても象徴的な存在であり、東アジアの渡り鳥保全の取り組みを語る上で欠かせない鳥です。
使い方・例文
冬に台湾の曾文渓(ツォンウェンシー)河口や日本の出水干潟を訪れると、白い大きな鳥がくちばしを水中で振り回してエサを取っているクロツラヘラサギを観察できることがあります。
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