クリオネとは?
くりおね
クリオネとは、北極海や冷たい海に生息する透明な小型の浮遊性軟体動物で、その天使のような外見から「氷の天使」とも呼ばれる生物です。
クリオネは、腹足綱裸殻翼足目(Gymnosomata)に属する軟体動物で、学名はClione limacinaです。体長は1〜3センチメートル程度で、透明な体の中に内臓が透けて見えます。北極海・南極海・北太平洋などの冷水域に広く分布し、日本では北海道のオホーツク海沿岸が有名な生息地です。
「氷の天使(Ice Angel)」という別名は、羽のように見える翼足(よくそく)を使って海中をひらひらと泳ぐ姿から来ています。この翼足は腹足(貝類の足)が変化したもので、まるで天使の翼のように羽ばたきながら遊泳します。
生態上の注目すべき特徴を以下に挙げます。
- 食性:ミジンウキマイマイ(リマキナ類)を専食し、頭部からバッカルコーンという捕食器官を出して獲物を捕らえる
- 発育:貝殻を持たない巻き貝で、幼生期には殻を持つが成長とともに失う
- 低温依存:水温が上がると弱ってしまうため、飼育は非常に難しい
- 文化的人気:日本では「流氷天使」として観光資源になっており、北海道の流氷観光と組み合わせて紹介される
その幻想的な外見と冷たい海という神秘的な生息環境から、水族館でも人気の高い展示生物ですが、飼育環境の維持が困難なため、長期展示できる施設は限られています。
使い方・例文
流氷シーズンの北海道で、船上から海中を覗くとクリオネが翼足をひらひらと動かしながら漂っており、まるで小さな天使のようだった。
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