クサウオ科とは?
くさうおか
クサウオ科は、深海や極地の冷水域に生息する小型〜中型魚の一群で、世界最深部付近での生息が確認された種もいます。
クサウオ科(学名:Liparidae)は、条鰭綱カサゴ目に属する魚類の一科です。英名では「snailfish」または「seasnail」と呼ばれ、軟らかくゼラチン質に富む体と、腹面に吸盤状の構造(骨盤鰭が変化したもの)をもつことが特徴です。体にはウロコがなく、ぬるぬるとした質感です。
クサウオ科は生息環境の多様性が際立っており、浅海の岩礁や潮間帯から、水深6,000メートルを超える超深海(超深海帯)まで分布します。近年の深海探査では、マリアナ海溝などの世界最深部付近でもクサウオ科の魚が撮影・採集されており、脊椎動物の中でも最も深い場所に生息できる仲間として注目を集めています。超深海の高圧環境に適応するため、体の浮力や細胞膜の構成などに特殊な適応があると考えられています。
北極海や南極海などの極寒水域にも多くの種が分布し、水温が0度以下の海中でも活動できる耐寒性をもつ種も知られています。食性は甲殻類・多毛類・小型無脊椎動物など多様です。
世界には30属以上、400種以上が知られており、多様な環境への適応放散が著しいグループです。日本近海にもいくつかの種が分布します。食用としての利用は少なく、主に学術的・生態学的な関心が高い魚類群です。
使い方・例文
クサウオ科の一種は水深8,000メートルを超える超深海で生息が確認されており、「世界で最も深い場所に住む魚」としてニュースになることがあります。
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