ガラス転移温度とは?
がらすてんいおんど
ガラス転移温度とは、高分子材料がガラス状の硬い状態からゴム状の柔軟な状態へと変化する境界の温度のことです。
ガラス転移温度(Glass Transition Temperature、略称:Tg)とは、プラスチックや高分子材料において、分子運動が急激に変化する特定の温度帯を指します。この温度を境に、材料は硬くて脆いガラス状態から、柔軟で弾性のあるゴム状態へと変わります。
この現象が起きる背景には、高分子鎖の動きやすさが関係しています。低温ではポリマー鎖が凍りついたように動けず硬い状態を保ちますが、温度が上昇してTgを超えると鎖が動き始め、材料全体が柔らかくなります。ただし、ガラス転移は結晶が溶ける「融点」とは異なり、明確な相転移ではなく緩やかな変化として現れます。
材料によってTgは大きく異なります。たとえば、
- ポリスチレン(PS):約100℃
- ポリカーボネート(PC):約150℃
- 天然ゴム:約−70℃
- エポキシ樹脂:配合によって数十〜200℃台
プラスチック製品の耐熱性や加工性の設計において、Tgは非常に重要な指標となります。使用環境の温度がTgを超えると変形するリスクがあるため、自動車部品や電子基板など高温環境での使用には高いTgを持つ素材が求められます。
使い方・例文
プラスチック製のコップを電子レンジで加熱すると変形することがありますが、これは使用温度がガラス転移温度を超えてしまうためです。材料選定や品質管理の場面でよく登場する指標です。
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