カール・ポランニーとは?
かーるぽらんにー
カール・ポランニーは、市場経済を歴史的・社会的文脈から批判的に考察したハンガリー出身の経済思想家・社会人類学者です。
カール・ポランニー(Karl Polanyi、1886〜1964年)は、ハンガリーのブダペスト生まれの経済思想家・歴史家・社会人類学者です。ウィーン、ロンドン、ニューヨークを転々としながら研究を続け、コロンビア大学などで教鞭をとりました。
ポランニーの主著は1944年に刊行された『大転換(The Great Transformation)』です。この書物の核心的主張は、18〜19世紀のイギリスで生まれた「自己調整的市場」という概念は歴史的に極めて異例であり、かつ社会に深刻な破壊をもたらすというものです。彼はこれを「二重の運動」と呼び、市場が社会に埋め込まれていた伝統的状態から切り離されたことへの社会的反動(労働者保護・社会主義・ファシズム)が必然的に生じると論じました。
ポランニーの経済人類学的視点の特徴は以下の通りです。
- 経済は本来、社会関係に「埋め込まれた(embedded)」ものであるという立場
- 互酬・再分配・交換という三つの統合形式で人類の経済史を分類
- 「市場社会」はあくまで歴史的に特殊な例外であるという主張
ポランニーの思想は、グローバル化・新自由主義批判・環境問題の議論が盛んになった1990年代以降、改めて強い注目を集めています。市場万能論への対抗言説として、社会科学の幅広い分野で参照され続けています。
使い方・例文
新自由主義やグローバル化を批判する経済学・社会学の文脈で、「市場の埋め込み」という概念とともにポランニーの名が頻繁に引用されます。
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