スタンレー・ミルグラムとは?
すたんれーみるぐらむ
スタンレー・ミルグラムは、権威への服従を実験で示した「ミルグラム実験」で知られるアメリカの社会心理学者です。
スタンレー・ミルグラム(Stanley Milgram、1933〜1984年)は、アメリカの社会心理学者で、人間が権威に従ってどこまで他者を傷つける行動をとるかを実証した「服従実験」によって世界的に知られています。
1960年代初頭にイェール大学で行われたミルグラム実験では、被験者に「教師」役を担わせ、白衣の「権威者」(実験者)の指示に従って、間違いを犯した「学習者」役の人物に電気ショックを与えるよう指示しました。学習者の苦痛の声(実際は演技)が聞こえても、多くの被験者が最大電圧に相当するボタンまで押し続けるという衝撃的な結果が得られました。
この実験が示した主な知見は次のとおりです。
- 普通の人々も権威の指示があれば危害を加える行動をとりえる
- 服従の程度は権威者との物理的距離や責任の所在によって変化する
- ナチスによるホロコーストのような集団的残虐行為を「狂信者だけの行為」では説明できない
ミルグラムはほかにも「スモールワールド実験」を行い、無作為に選んだ2人の人物がわずか数人の仲介者を通じてつながれることを示しました。これが「6次の隔たり」という概念の原型となっています。実験倫理上の問題から現在では同様の実験は困難ですが、人間の社会行動と権威の関係を考える上で今も重要な研究として参照されます。
使い方・例文
「ミルグラムの服従実験は、権威への服従が人間の普遍的な傾向であることを実証した」と社会心理学や倫理学の議論で引用されます。
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