カワニナとは?
かわにな
カワニナとは、日本の清流や湖沼に生息する淡水性の巻貝で、ゲンジボタルやヘイケボタルの幼虫の重要な餌として知られる生き物です。
カワニナ(川蜷)は、軟体動物門腹足類カワニナ科に属する淡水性の巻貝(学名:Semisulcospira libertina)です。日本固有種に近い存在で、本州・四国・九州の清流・河川・湖沼に広く分布しています。殻高は成体で20〜40mm程度、細長い塔状の殻を持ち、色は黒褐色から暗緑色です。
カワニナが特に重要視される理由は、ゲンジボタル・ヘイケボタルの幼虫の主要な餌であることです。ホタルの保護・保全活動においては、カワニナの生息環境の保全が不可欠とされています。ホタルが生息できる清澄な水質の指標生物としても機能しており、カワニナが多く見られる河川は水質が良好であることを示します。
生態的特徴は以下の通りです。
- 水草や石の表面に付着した藻類・有機物を食べる草食性です。
- 卵胎生(体内で卵を孵化させて稚貝を産む)という繁殖形態をとります。
- 水温に敏感で、冷涼で酸素濃度の高い水を好みます。
- 水質汚染や護岸工事による生息環境の悪化で各地で個体数が減少しています。
食用としても利用される地域があり、佃煮や塩茹でにして食べる食文化が一部の地域に残っています。また、観賞魚の飼育においてコケ取り生物として水槽に入れられることもあります。
使い方・例文
ホタルの乱舞で有名な川や公園では、その環境を守るためにカワニナの人工増殖・放流が行われており、ホタル保護活動の現場でよく登場する生き物です。
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