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カラムとは?

からむ

ラムとは、イスラム世界で発展した、アラビア語の修辞・論理・神学を論じる学問的言論の伝統、または葦で作られたペンそのものを指す言葉です。

ラム(Kalam、アラビア語:كلام)は、アラビア語で「言葉」「発話」を意味する語です。文脈によって二つの意味で使われます。一つは物質としての「葦ペン(葦で作った筆記具)」であり、もう一つはより重要な意味として「イスラーム神学・弁証論」の体系を指します。

イスラーム学術史の文脈では、カラムは信仰の教義を理性的・論理的に論証・弁護する学問(イルム・アル=カラム)を指します。9世紀から10世紀のアッバース朝期に、ギリシャ哲学の影響を受けて発展しました。カラムの学者はムタカッリムーンと呼ばれ、神の本質・属性、コーランの創造性問題、自由意志と決定論などを論じました。

主な神学派閥として次のものが知られています。

  • ムウタジラ派:理性を重視し、神の公正と人間の自由意志を強調
  • アシュアリー派:スンナ派の主流神学として定着し現在も影響力を持つ
  • マートゥリーディー派:中央アジアを中心に広まったスンナ派神学の一派

カラムの伝統はイスラーム哲学(ファルサファ)とも密接に絡み合いながら発展し、中世ヨーロッパのスコラ哲学にも影響を与えました。現代でもイスラーム神学の中核的な概念として研究されています。

使い方・例文

イスラーム文化や中東の歴史を学ぶ授業・書籍で登場します。アラビア書道や写本の解説では「葦ペン」としてのカラムが紹介されることもあります。

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