アッバース朝とは?
あっばーすちょう
アッバース朝とは、8世紀から13世紀にかけてイスラム世界を治めたカリフ国家で、バグダードを首都としてイスラム文明の黄金期を築いた王朝です。
アッバース朝(Abbasid Caliphate)は、750年にウマイヤ朝を倒してアブー・アル=アッバースが樹立したイスラム王朝です。預言者ムハンマドの叔父アッバースの子孫を称し、イスラム共同体(ウンマ)全体のカリフ(指導者)として権威を持ちました。
第2代カリフのマンスールが762年にバグダードを建設し、以後この「円城都市」が帝国の首都となりました。8世紀末から9世紀初頭のハールーン・アル=ラシードおよびその息子マアムーンの治世が最盛期とされ、バグダードは当時の世界最大級の都市として東西交易と学術の中心地となりました。
この時代、ギリシア語・ペルシア語・シリア語などの文献をアラビア語に翻訳する「翻訳運動」が盛んに行われ、哲学・医学・天文学・数学が大きく発展しました。代数学(アルジェブラ)の語源であるフワーリズミーの業績もこの時代に生まれています。
しかし10世紀以降は地方政権の自立が進み、カリフの実権は弱体化しました。1258年にモンゴル軍がバグダードを陥落させ、カリフのムスタアスィムが処刑されたことで、アッバース朝は事実上滅亡しました。
使い方・例文
千夜一夜物語(アラビアンナイト)の舞台として登場するハールーン・アル=ラシードはアッバース朝のカリフであり、当時のバグダードの繁栄ぶりが伝わります。
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