カラクリ人形とは?
からくりにんぎょう
カラクリ人形とは、江戸時代に発達した日本の精巧な機械仕掛け人形で、ぜんまいや糸・歯車などの機構で複雑な動作を行います。
カラクリ人形(絡繰人形)とは、日本の江戸時代(17〜19世紀)に発展した機械仕掛けの自動人形です。「からくり」という言葉は「巧みな仕掛け・工夫」を意味し、内部に組み込まれたぜんまい・糸・滑車・歯車などの機構によって、まるで生きているかのような精巧な動作を実現する人形を指します。
カラクリ人形は主に以下の三種類に分類されます。
- 座敷からくり——茶を運ぶ「茶運び人形」や「弓曳童子」など、室内で鑑賞・披露するための小型の人形
- 舞台からくり——歌舞伎や人形浄瑠璃の舞台で演出効果に使われる大型の装置
- 山車(だし)からくり——祭りの山車の上で演じられる人形劇用のからくり
代表的な作品である「茶運び人形」は、茶碗を載せた盆を持った人形が前進し、茶碗を取り上げると止まり、飲み終わって戻すと向きを変えて戻るという精巧な動作を行います。これらの機構を設計・制作した技術者は「からくり師」と呼ばれ、田中久重(後の東芝創業者の祖)などが名人として名を残しています。
カラクリ人形は日本における自動機械技術の先駆けとも言われており、現代のロボット工学との連続性を見出す研究者もいます。その技術と美学は現代でも復元・継承の試みが続いています。
使い方・例文
「博物館に展示されているカラクリ人形の実演では、茶運び人形が茶碗を届けてまた戻ってくるという精巧な動きに、来場者が感嘆の声を上げていた」という形で伝統工芸や科学史の文脈に登場します。
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