カフ圧管理とは?
かふあつかんり
カフ圧管理とは、気管挿管チューブや気管切開チューブに付いたカフ(風船状の部位)の内圧を適切な範囲に保ち、気管への合併症を予防する管理法です。
カフ圧管理は、人工呼吸器を装着している患者や気管切開患者において、気管チューブのカフ(cuff)内圧を適切な水準に維持する重要なケアの一つです。カフとは、気管内に挿入されたチューブの先端付近にある小さな風船状の構造物で、気道をシールすることで人工呼吸の気密性確保と口腔・胃内容物の気道への流入(誤嚥)防止を担っています。
- 適正圧の範囲:一般的に20〜30cmH₂O(約15〜22mmHg)が推奨されています
- 低すぎる場合のリスク:気密が保てず換気が不十分になる・口腔内分泌物の誤嚥リスクが高まる
- 高すぎる場合のリスク:気管粘膜の血流が遮断され、圧迫壊死・気管軟化症・気管穿孔などの重篤な合併症が生じる
- 測定方法:カフ圧計(マノメーター)を使用し、原則として定期的(8時間ごとなど)に測定・記録する
体位変換や吸引操作、チューブの固定ずれなどでカフ圧は変動しやすいため、継続的なモニタリングが必要です。近年は自動的にカフ圧を調整し続ける自動カフ圧調整デバイスも普及しており、VAP(人工呼吸器関連肺炎)予防の観点からも注目されています。
使い方・例文
ICUで気管挿管中の患者のカフ圧を定期測定したところ35cmH₂Oと高値だったため圧を調整し、気管粘膜の虚血性損傷を予防しました。
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