カエンタケとは?
かえんたけ
カエンタケとは、触れるだけでも皮膚炎を引き起こす可能性がある日本屈指の猛毒キノコで、ナラ枯れ被害のある林で多く発生します。
カエンタケ(火炎茸)は、ニクザキン目クビリタケ科(Hypocreaceae)に属する毒菌です。学名はTrichoderma cornu-damae(旧名Podostroma cornu-damae)とされています。名前の通り、燃え上がる炎のような赤橙色の子実体が特徴で、夏から秋にかけてナラやブナなどの枯れ木や根元に発生します。
カエンタケが特に危険視される理由は、その毒性の強さにあります。主要な毒成分はトリコテセン系マイコトキシン(サトラトキシンなど)で、誤食すると嘔吐・下痢・皮膚の壊死・神経障害・多臓器不全を引き起こし、死亡例も報告されています。さらに、触れるだけでも皮膚炎や水ぶくれを生じることがあるとされており、他のキノコとは一線を画す危険性を持っています。
近年、ナラ枯れ(カシノナガキクイムシが媒介する菌による被害)が全国的に広がったことに伴い、カエンタケの発生報告が増加しています。ナラ枯れした木の周辺では特に注意が必要です。
見た目は鮮やかな橙赤色で、棒状や指状・分岐した珊瑚状など多様な形をとります。林業・行政の現場では、発見した場合は素手で触らず、地域の担当機関に連絡することが推奨されています。
使い方・例文
ナラ枯れが進んだ雑木林でハイキング中にカエンタケを発見した場合、鮮やかな色に惹かれても絶対に素手で触れてはいけません。林野庁や都道府県の林務部局も、発見時は接触を避けるよう注意を呼びかけています。
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