オーバートーン唱法とは?
おーばーとーんしょうほう
オーバートーン唱法とは、一人の歌い手が同時に複数の音(基音と倍音)を出す特殊な歌唱技法で、モンゴルのホーミーなどが世界的に知られています。
オーバートーン唱法(Overtone singing)は、喉・口腔・舌の形を精密にコントロールすることで、一つの声から基音(低い持続音)と高い倍音(オーバートーン)を同時に響かせる歌唱技法です。「倍音唱法」「喉歌」とも呼ばれます。
通常の歌唱では声帯から生まれる基音に複数の倍音が重なっていますが、その倍音は意識されることなく一つの音として聞こえます。オーバートーン唱法では、口腔の形状を変化させることで特定の倍音を選択的に増幅させ、旋律として際立たせます。
代表的なスタイルと地域は以下のとおりです。
- ホーミー:モンゴルの伝統的倍音唱法。ユネスコ無形文化遺産に登録されている。
- トゥバン唱法:ロシア連邦トゥバ共和国に伝わる喉歌で複数の流派を持つ
- 南アフリカのコサ人の歌唱:女性が行う倍音唱法の伝統がある
現代では西洋の実験音楽・ニューエイジ・ワールドミュージックの分野でも取り入れられ、ボイストレーニングや音響研究の対象にもなっています。倍音の物理的仕組みを理解することが習得の鍵であり、専門の指導者のもとで訓練されることが多いです。
使い方・例文
モンゴルやトゥバの伝統音楽のライブやドキュメンタリー映像で、一人の人物が低音を出しながら同時に高音の旋律を奏でているシーンがオーバートーン唱法の典型的な登場場面です。
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