倍音とは?
ばいおん
倍音とは、ある音(基音)の整数倍の周波数をもつ音のことで、楽器の音色を決定づける重要な要素です。
倍音(ばいおん)とは、基本となる音(基音)の周波数の整数倍にあたる周波数をもつ音の総称です。例えば基音が100Hzであれば、200Hz・300Hz・400Hzといった音が倍音にあたります。
物理的には、弦や気柱などの振動体が複数の振動モードで同時に振動することで倍音が生じます。基音の2倍の周波数をもつ音を第2倍音(第1倍音)、3倍を第3倍音と呼ぶこともありますが、番号の付け方は流派によって異なります。倍音のうち整数倍のものを「調和倍音」、そうでないものを「非調和倍音」と呼びます。
倍音は楽器の音色(ティンバー)を決める最大の要因です。同じ高さの「ラ」を弾いても、バイオリンとピアノで音色が異なるのは、それぞれの倍音の混合比率が異なるためです。
- 弦楽器:豊かな奇数・偶数倍音を含む
- クラリネット:奇数倍音が強調される
- フルート:倍音が少なく澄んだ音色
- 金管楽器:倍音列を唇の操作で選択して音程を作る
音楽の世界では倍音を意識的に活用する技法も多く、弦楽器の「ハーモニクス奏法」では特定の倍音だけを鳴らして澄んだ高音を出します。また人間の声も倍音構造をもち、チベットの倍音唱法(ホーメイ)では喉を操作して特定の倍音を強調する発声が行われます。音響学・音楽理論・楽器設計の基礎となる概念です。
使い方・例文
ギターの弦を弾くと基音だけでなく複数の倍音が同時に鳴り、それらが合わさってギター独特の音色が生まれます。音楽制作ではイコライザーで特定の倍音帯域を強調・カットし、音色を調整します。
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