オーダー(建築)とは?
おーだー
建築のオーダーとは、古代ギリシャ・ローマ建築に由来する柱・柱頭・エンタブラチュアで構成された様式的な組み合わせ体系です。
建築におけるオーダー(英: order)とは、柱(コラム)・柱頭(キャピタル)・その上部の水平架構部(エンタブラチュア)を一組とした様式的な構成体系を指します。古代ギリシャで確立され、ローマ時代に整備・体系化されました。
代表的なオーダーには次の5種類があります。
- ドリス式:最も素朴で力強い。柱は太く、柱頭は単純な円盤形。パルテノン神殿が代表例
- イオニア式:柱はドリス式より細く、柱頭に渦巻き状の装飾(ボリュート)を持つ
- コリント式:最も華麗。柱頭はアカンサスの葉をかたどった複雑な装飾が特徴
- トスカナ式:ドリス式を簡略化したローマ独自の様式
- コンポジット式:イオニア式とコリント式を組み合わせたローマ時代の様式
各オーダーは柱の比率・装飾の細部にいたるまで規則が定められており、ルネサンス期にはアルベルティやパラディオらがこれを再整理して設計規範として確立しました。近現代でも古典主義建築や新古典主義建築で用いられており、建築の歴史を学ぶ上で欠かせない基礎概念です。
使い方・例文
美術館や裁判所など公共性の高い建物の正面に並ぶ大きな柱を見たとき、その柱頭の形状(シンプルか、渦巻きか、葉の装飾か)を確認するとどのオーダーか判別できます。
この用語をシェア
最終更新: