キャピタルとは?
きゃぴたる
キャピタルとは、建築における柱の最上部に設けられた装飾的・構造的な部材のことで、柱頭(ちゅうとう)とも呼ばれます。
キャピタル(capital)は、柱(コラム)の頂部に置かれる建築部材で、柱と梁(アーキトレーブ)の間に位置します。柱が受ける荷重を効率よく梁へ伝える構造的な役割と、外観を飾る装飾的な役割の両方を担っています。
古代ギリシャ・ローマ建築では、柱式(オーダー)によってキャピタルの形状が厳格に定められていました。代表的な様式は次のとおりです。
- ドーリア式:装飾のない単純な円形の皿状(エキヌス+アバクス)。力強く簡素。
- イオニア式:渦巻き形(ヴォリュート)が両側に広がる優雅な形状。
- コリント式:アカンサスの葉を模した豪華な植物文様。最も装飾的。
中世の建築では、ロマネスク様式やゴシック様式独自のキャピタルが発達しました。ロマネスクでは動物・人物・植物を浮き彫りにした物語性のある彫刻が多く見られ、ゴシックでは自然主義的な植物文様が主流となりました。
ルネサンス以降も古典様式の復興とともにキャピタルの形式は重視され、現代建築でも歴史主義的なデザインに採用されることがあります。建築史を学ぶ際にオーダーの識別に欠かせない重要な部位です。
使い方・例文
「パルテノン神殿の柱のキャピタルはドーリア式で、装飾が少なく力強い印象を与える」という説明でよく使われます。建築の柱式を識別する際に、最初に注目すべき部分がキャピタルです。
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