オッディ括約筋とは?
おっでぃかつやくきん
オッディ括約筋とは、胆管と膵管が十二指腸に開口する部位を制御する平滑筋の括約筋です。
オッディ括約筋(Sphincter of Oddi)は、胆管と主膵管が合流して十二指腸に開口する「大十二指腸乳頭(ファーター乳頭)」を取り囲む平滑筋の集合体です。19世紀のイタリア人医師ルッジェーロ・オッディにちなんで命名されました。
この括約筋の主な役割は、消化液の流れを精密に制御することです。安静時には収縮して閉じており、胆汁が胆嚢に貯留されるように促します。食事が始まると、消化管ホルモン(特にコレシストキニン)や迷走神経の刺激を受けて弛緩し、胆汁と膵液が十二指腸に流れ込んで消化を助けます。
オッディ括約筋の機能が乱れると「オッディ括約筋機能不全(SOD)」と呼ばれる病態が生じます。主な症状として以下が挙げられます。
- 右上腹部・心窩部の繰り返す疼痛
- 胆管・膵管の拡張
- 胆嚢摘出後に続く腹痛(胆嚢摘出後症候群の一因)
- 膵酵素値の一時的な上昇
診断には超音波検査や内視鏡的逆行性胆道膵管造影(ERCP)が用いられ、治療には薬物療法や内視鏡的括約筋切開術(EST)が選択されることがあります。消化器疾患の理解において重要な解剖学的構造のひとつです。
使い方・例文
胆嚢を摘出した後も腹痛が続く患者では、オッディ括約筋の機能不全が疑われ、消化器内科で詳しい検査が行われることがあります。
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